2017-2018年のPGAゴルフシーズンが終了して、24時間ゴルフ関連番組ばっかりやってるゴルフチャンネル(時々映画もやってるけど、ゴルフ映画)が、シーズンオフに放映していたゴルフクラブ製作リアリティ番組"Driver vs Driver 2"が終了して、優勝クラブがついに決定!・・・したのは、いいけど、困ってる。
このクラブ "Wilson Cortex Driver"っていうんだけど、日本でまだ正式発売もされてないから、日本のウイルソンスタッフのウエッブサイトに、このドライバーはなく、日本でのカタカナ名称がわからん。そのまま読むと「コーテックス」が近いけど、「コーテックス」は、株式会社の名前だったり、東レのゴルフグローブの素材の名前だったりするから、これは使用しないでしょ。じゃ、「コアテックス」にすると、テニスで、ウイルソンのガチンコ競合となるバボラの振動吸収素材「コアテックス」の名前と同じになっちゃう。だから、絶対使用するわけない。仕方なく、もう少しひねって「コルテックス」を調べると、これは三層構造になっている毛髪の中間層の名前らしい(しかもスペルも同じ 'Cortex')。
へー、キューティクルの内側か~・・・と感心するも、問題は解決せず。でも「コルテックス」が他の商品名とかでは、出てこないから、"Wilson Cortex Driver"のカタカナ名称は、きっと「ウイルソン コルテックス ドライバー」になるに違いない! バンザーイ!
ところでこの番組"Driver vs Driver 2"は、一般からゴルフドライバーの設計を公募。数百の応募の中らか、14名(やっぱり、ゴルフクラブの本数も意識したのかなー?)が選ばれて、番組に登場。7回のエピソードで少しづつ脱落して、最終回に優勝者が決定されるもの。優勝者には、US$250,000(約2千8百万円)の賞金と自分が設計したドライバーが市場投入される名誉を得る。”2”ってつくんだから、当然"Driver vs Driver 1"があった。前作のシーズン1では、ウイルソン トリトン ドライバー(記事は
こちら )が優勝、市場投入された。けど、ま、お世辞にも売れたとは言えず、いつも行くゴルフショップ店員も"Terrible driver..."とサジ投げ。
ま、ここんとこ他社からドライバーは新発売されないし、番組ホステスの女の子もステキだし、期待せずに試打行っちゃおー。
(メラニー・コリンズ、ちょっと素敵。モデル系スポーツキャスター。)
スペック:
クラブ:ウイルソン コアテックス ドライバー
(Wilson Cortex Driver)
9.0度
シャフト:フジクラ アトモス ツアースペック ブルー
6S
(白くてシンプルでカッチョイイ。「ブルー 」 は文字の色がブルーってことね。)
ボール:スリクソン Zスター XV 2017年モデル
北米のウイルソンで紹介されている特徴は以下の5つ。
①Fast Cage
ヘッドの44%に軽量カーボンファイバー採用。しかも中身のフレームはチタン。他社ドライバーでもクラウンにカーボン採用してるけど、このドライバーは、表も裏もパーツもカーボン。
特徴紹介ビデオも。
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②スピンのコントロール
流行りのスライドトラック付き。これも他社にあるけど、妙に長い。
ここでもビデオ。
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③方向性のコントロール
ヘッド両端に2gと8gのウエイト付き。この位置を交換することで、ドローも打ちやすくなる。これも既に他社にあるし。
やっぱりビデオ。
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④ボール高さのコントロール
"ファスト フィット ホーゼル"によって、0.5度ごと、6段階にロフト変更可能。これ自体は最近では当然だけど、このホーゼル、以前のウイルソンドライバーにも取付けられるように設計されてるらしい。いーコンセプト・・・だけど、そんな沢山ウイルソンドライバー持ってる、ウイルソンゴルフフリークっているのかな?
ホーゼルもビデオ。
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⑤打ち出しのコントロール
これは標準シャフトのフジクラ アトモス ツアースペックのシャフト硬さのこと。レッド、ブルー、ブラックの順で硬くなる。そのまんま文字色も変わる。ウイルソンの特徴じゃないじゃん。
しつこくビデオ。
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データ:
(明らかなミスヒットを除く、5球平均値)
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ゴルフがないと仕事にやる気がでなーい。音楽がないと生活に彩りがなーい。
・・・結局、寝ても覚めても趣味ばかり。時間ができたら仕事しよっ。
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データ補足: ー決して、捕まりやすいヘッドではないけど、試打時のウエイトセッティングは直進~フェード。前出特徴③のウエイト位置を変更すれば、もう少し、ドローが打ちやすいはず。
ーカーボン多用+チタンフレームの効果なのか、ヘッドスピードが走りやすい。
ー最長キャリーは、242ヤード。ランを含めた最長トータル飛距離は、278 ヤード。やっばーぃ、ウイルソンドライバーで自己最長トータル飛距離更新しちゃった・・・。
テスト時の感覚:
ー何せ前作が残念ドライバーだったから、気持ちの中でハードル歩いて跨げる高さ15cm位に低く設定してたせいもあるけど、一発目から、振り抜きやすさ、打感心地よさ、適度な捕え感に震撼。慣らし程度に軽く振ったのに、フェースでボールが弾け飛んだ感覚があったから、思わずシミュレーターの数字に注目。ヘッドスピード41.6m/sで、キャリー228ヤード! ま・じ・か・よ!?
ーそれに、このフジクラア トモス ツアー ブルー シャフト、とっても素直で適度なシナリがあって、すっげー使いやすい。こっちでは(本ブログはカナダから発信中!)「ツアー」がつかない、フジクラ アトモス シャフトは、バカ売れのテーラーメイドM4ドライバー(記事はこちら)の標準シャフト。以前に、テーラーメイドM3ドライバーに刺したら、むっちゃ飛んでビビった。「ツアー」を冠した今回の フジクラ アトモス ツアー ブルー シャフトも、良く飛ぶし、前作よりも、左に引っ掛けない安心感もプラスされてる。
ー構えるとこんな感じ。トラディショナルなヘッド形状で、すっごく構えやすい。
ついでにフェース。この形も好き♡
今週のコンペに持っていくなら:
会社はでっかいのに、ゴルフ用品は決して成功していたとは言えないウイルソン・・・しかも、まだ日本名も分からないようなドライバーなのに、飛距離自己最高値で、好きになっちゃいけない人を好きになってしまったような複雑な心境。左に行かない安心感、バッツグンの飛距離、弾き感、適度なフェース柔らかさ、打球音、形状、構えやすさ、癖のないシャフト・・・おお、思い出すのは、いいとこばかり。ついこないだデモセールでテーラーメイドM3ドライバー買ったばっかりじゃないか(下のPS 1ご参照)、だめだ、だめだ、だめだー!あ、そーだ、何か悪い点を探そう、えっと、えっと・・・わかった、定価が高い!既にシーズンオフで、テーラーメイドも、キャロウエイも、ピンもみんな売り切りモードになっていて、実売価格は、C$400代。対して、ゴルフクラブメーカーとしてはマイナーなウイルソンドライバー コルテックス(仮名)は、強気のC$599。うーん、高嶺の花。いや、いかん、無駄に高っーい、って思わなくっちゃ・・・。
試打後記:
優勝したのは、オートバイの設計をやってるエバン・ホフマン。
で、惜しくも優勝を逃したのは、20歳の学生、泣き虫エバン・スラマ君。
泣き虫エバンが設計したゴルフクラブも結構カッチョ良かった。
Zトラックシステム付きで、ボール高さ、ドロー、フェードの細かい調整が可能。
で、負けちゃって、超がっかりのエバン君には、番組最後にウイルソンから特別に、大学卒業までの奨学金と、ウイルソン社長自ら「卒業後に、ゴルフの世界で生きていくつもりなら、まず俺に電話してこいよ」のリクルート。さすが外資、経団連就活ルール完全無視の超青田買い内定。エ~ン、エ~ン・・・良かった、良かった、良かったね、エバン君、グスン。番組演出にすっかりヤラレマシタ。
気になったら 価格チェック:
・・・っていうか、このドライバー、まだ日本のどこでも販売してないし・・・。
最近、いいシャフトが多いけど、これもカナリ高レベルでいい・・・のにお買い得!
PS 1:
ここバンクーバー(本ブログはカナダから発信中!)でも夏のゴルフシーズンが過ぎ去り、いつも通ってるゴルフショップでも、試打やサンプル等々で使用されたゴルフクラブが格安販売される"デモ・セール”が今年も開催された。いつも混雑するので、通常は朝10時開店のところを、8時に開店を早めて対応。それでも8時の開店前に、50人程が行列になってたみたい。
ちっと待てよ。前回までの最高トータル飛距離が、テーラーメイドM3 440cc ドライバー + フジクラ アトモス レッド 5S。今回の最高トータル飛距離更新が、ウイルソン コルテックス ドライバー + フジクラ アトモス ツアー ブルー 6S。飛距離はヘッドだけじゃないはず、アトモスシリーズ。どっちも標準シャフトだから、ちょっとなめてたけど、もしかしてぶっ飛びシャフトか?