これを書いている週末は、日本でTOTOジャパンオープンが開催中で、北米のネットワーク(カナダから本ブログ発信中!)でも放送中。普段はアメリカLPGAツアーしか放送していないので、日本の雑誌の写真でしか見たことない日本の女子プロが、テレビで動いている姿が妙に新鮮。女子プロはやっぱり彩りがあって、華やか。
日本の雑誌や、今週のような日本からの
ゴルフ中継で、女子プロを見ると、”Callaway”ロゴが多いように感じる。この違和感が気になり調べてみると、日本を舞台に活躍している女子プロでキャロウェイと契約しているのは、上田桃子、ペヒギョン、柏原明日架、佐伯三貴、テレサ・ルー、藤田光里などなど多数。対して、アメリカLPGAの契約女子プロは4人だけ。普段、北米で見ている女子プロが”Callaway"をつけていないから、違和感あるんだなー。でも、この女子プロ+キャロウェイロゴの違和感って、Yシャツ+私みたいで、ちょっとトキメク違和感。
今回試打するキャロウェイ X-フォージド アイアンは、前作がプロ
ゴルファーの間でも採用率が高く、当然アマチュア
ゴルファーでも大人気だったモデル。新製品の
2018年モデルは、2013年以来、4年ぶりの復活というこもとあり、かなり売れている様子。
で、X-フォージドに続き、既に多くのプロ
ゴルファーが使っているマッスルバックの、キャロウェイ エイペックス MB アイアン、
2018年モデルが、北米では11月3日に発売された(ちなみに、iPhone Xと同じリリース日(\(^o^)/)。
エイペックスMBアイアンは、日本では11月17日発売予定で、しかも思わせぶりな「数量限定」。X-フォージドで腕を磨いてきたキャロウェイファンも、単に一度はマッスルバックを使ってみたいと思っている見栄っ張り
ゴルファーも、定番X-フォージドにするか、リスク覚悟でマッスルバックに切替えるか、値段も高いだけに、そーとーな悩みどころ。
・・・というわけで、一足先に発売された北米で、キャロウェイ X-フォージド アイアンと、エイペックス MB アイアンをじっくり打ち比べて、11月17日に、開店前の
ゴルフショップ入り口に並ぶべきかどうかの、明快な回答を探してみよう!
スペック:
クラブ①:キャロウェイ X-フォージド アイアン
2018年モデル
7番
クラブ②:キャロウェイ エイペックス MB アイアン
2018年モデル
7番
ボール:
ボロボロでも頑張る。スリクソン Zスター XV 2016年モデル
どっちのアイアンもカッチョイイデザイン。X-フォージドは以前よりも装飾感が減り、しまったデザインになった。
エイペックスMBもシンプル且つシャープで、
これまでキャロウェイのウエッジに採用されてきた"20Vグルーブ"を採用して、高水準のコントロール性能と安定したスピン性能があるんだとか。
表面、仕上げもちょっと違うのね。
データ補足:ーデータを纏めて、ビビった事が2つ。X-フォージドと、
エイペックスMBアイアンで、数値がクリソツ。平均値だけではなく、1打ごとに比較しても、この形状が異る2つのアイアンは飛距離や弾道が酷似。ロフト角などのスペックを比較してみると、やっぱり似てることがわかる。
ーもう一つのビビリは、バックスピン量の多さ。7番アイアンなのに、どちらも6,000RPM台と、まさにウエッジ並!”20Vグルーブ”テクノロジー恐るべし。
ーどちらのアイアンも左右ブレが非常に少ない。平均値では両方ともマイナス4ヤード(左に4ヤード)でこれだけでも非常に優秀だけど、
エイペックスMBアイアンは1打ごとのバラツキが更に少なく(ほとんどセンターに集まっている)、かなり思い通りにコントロールできちゃうのに、ビビったー。
ーX-フォージドの最長キャリーは、151ヤード。最長トータル飛距離は、166ヤード(あれ?バックスピン量が多いのにランがフツーだ・・・きっとシュミレーターは、ボールの速度、高さ、落下角度でランを計算しているだけで、バックスピン量はランの計算に入っていないに違いない)。エイペックスMBの最長キャリーは、150ヤード。最長トータル飛距離は、162ヤード。
ーもちろん、この2つのアイアンは飛び系ではない。7番アイアンのロフトは、X-フォージドが33度、エイペックスMBが34度。7番アイアンのロフト20度台もある現在の潮流では、かなりコンサバなロフト角。
ーX-フォージドは、期待通りの軟鉄特有の柔らか気持ちいい打感。但し前作と大きな違いはあんまり感じないかな。
ーまたビビったのは、マッスルバックであることを全く感じさせない、エイペックスMBのスイートスポットの大きさ、打感の良さ、それに打ち易さ。試打中にX-フォージドと混同していないかと、マジで再確認したほど。
ー最後にもっかいビビったのは、エイペックスMBの振り抜きやすさ。どちらもスイングウエイトはD2だけど、個人的にはエイペックスMBの方が、良い具合にヘッドに重量を感じて、自然に振り抜ける。ここでも、X-フォージドと混同していないかと、マジでもう一回再確認。
ー構えるとこんな感じ。
左がX-フォージド、右がエイペックスMB。写真ではわかりずらいけど、やはりエイペックスMBの方が、小ぶり。
今週のコンペに持っていくなら:
現在使用中のアイアンは、ミズノのキャビティアイアン。「いつかはマッスルバック」の憧憬を持ちながら、これまでも時々マッスルバックを試打してきたけど、これならバックに入れられる、と自信を持てるものはなかった(お値段も高いから、簡単に買い換えもできないし)。結局、無理にマッスルバックにステップアップする必然性も、ガッツもなく、(ついでに予算もなく)、ミズノのキャビティアイアンで充分という答えに帰結し続けてきた。しかし、今回のエイペックスMBはカナリやば~い。これまでのX-フォージド派も充分に使いこなせる優しさ・・・っていうか、ハッキリ言うと、エイペックスMBの方が打ちやすいじゃん!
値段的には超ほし―アイアンリストトップのミズノJPX900ツアー(記事は
こちら)が、カナダドルでC$1,499(3W~PWの8本セット)に対して、エイペックスMBはC$1,479(4W~PWの7本セット)と微妙な価格差。クリスマスセールで安くならないかなー。
試打後記:
いつも試打させてもらっているショップでは、今週末は、年に一度の「デモセール」。ショップでの試打などに使用された新古品クラブ(デモクラブ)が格安販売される超人気セール(はい、多くのデモクラブに大変お世話になりましたー)。めったに行列などつくらないカナダ人だけど・・・
(あ、でも、こないだiPhone Xの行列はできてた)
・・・ま、とにかく、この日ばかりは、朝は8時の開店前に、ゴルフ好きがショップ前に行列してしまう人気ぶり。このデモセール前夜に試打した今回は、まだデモクラブをディスプレイすることなく、陳列準備だけで、クラブ立てがカラッポでした。
気になったら 価格チェック:
エイペックスMBは、まだ売ってないけど、新型X-フォージドなら入手可能。こっちの方が少し大きめヘッドで、確かな安心感がある。
PS:
女子プロで思い出すのはゴルフ初心者の頃のホンキの勘違い。日本のゴルフ雑誌で「ホステスプロ・・・」という単語を読んで、「やっぱりプロゴルファーだけでは、食べていけないから、銀座とかでホステスしながら、一流プロを目指してるんだぁ。女子プロ、えらいなーくろーしてるんだなー・・・」と一人で納得。これ、絶対僕だけじゃないはず!
しかもその後、多くの大会で「ホステスプロ」がいることがわかっても、ホステスって、女子プロゴルファーの定番バイトなんだー、と信じ切っていた。だって、昼にゴルフの練習時間とれそうだし、お客と一緒にゴルフ行って稼げそうだし、お店ではゴルフの話題で盛り上がれるし・・・。