試打クラブについて:父親が観ていた
ゴルフ中継を仕方なく一緒に観ていた幼い頃、
ゴルフのイメージは、ちょっとお腹の出たオジサン、ピリピリと神経質そうなオニーサン、学校の先生みたいな厳しい顔をしたオバサンなどが、普段着のままに、のそのそ芝生を歩き回りながら、ダラダラ時間を掛けて、ノロノロボールを転がして一喜一憂。決して、カッコイイとは言い難く、しかも走りもしないし汗もかかない、これをスポーツと呼ぶ大人の感覚は信じがたかった(うちの子供達は、今でもまだ、そ~思ってるけど)。
ゴルフ変遷やターゲット層に合わせて、各メーカーもきっと様々な商品戦略に取り組んできている事は間違いない。中でも
テーラーメイドが取ってきた戦略はわかり易い。ちょっと前のRシリーズ、SLDR、RZB、エアロバーナー、そして昨年、今年のMシリースと、
テーラーメイドとしては、飛距離や革新性をアピールしながら、よりスポーティ路線へ。同時に契約プロも現在世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンをはじめ、同2位のローリー・マキロイ、同4位ジェイソン・デイ、金メダリスト、ジャスティン・ローズ、メジャー制覇のセルジオ・ガルシアなどを筆頭イメージプロにして、よりアスリート路線へ。以前の中年太りプロからは想像ができない程、アスリート体型で、ずっと垢抜けたにかかわらず、競技としての緊張感はしっかり維持。選手もメーカーも、きっとPGAも、同じ方向を目指して頑張ってるな~。
北米のCMでは例えば、このジェイソン・デイ出演の「10ヤード欲しくない奴がどこにいる?」
はい、10ヤード、僕も欲しいです。
テーラーメイドボールを、しっかり試したこともなかったけれど、飛びとスピンが良ければ当然切替えるぞ。
試打するために1スリーブずつ購入するつもりでいたら、サンプルもらっちゃった、らっき。
写真はそのサンプルなので、通常とは異なる2個入りスリーブ。
どちらの重りも真ん中のニュートラルに設定
シャフト プロジェクトX ハザーダス Yellow 63
フレックス6.0
(むっちゃ飛ぶので、早く一本手に入れたい!)
キャロウエイ スチールヘッド XRプロ
7番
シャフト トゥルーテンパー XR95スチールシャフト
フレックスS300
比較ボール
いつもの、スリクソン Z-Star XV 2016年モデル
データ:
(明らかなミスヒットを除く、5球平均値。)
データ補足:ー印象に残ったのは、
アイアンでの飛距離差。確かにTP5、
TP5Xが、Z-Star VXよりも飛ぶ。トータルスピンが少ないからかな?
ー商品ラインナップ上では、TP5がスピン寄り、
TP5Xが飛距離寄りの設定のはずだが、データ上では、むしろTP5の方が飛んで、曲がらない。
ー最長キャリーは、
ドライバーでは、TP5の251ヤード、最長トータル飛距離もTP5の281ヤード。
アイアン最長キャリーはTP5の169ヤード、最長トータル飛距離もTP5の183ヤード、すっげ。
ーTP5,
TP5XともにZ-Star VXよりも若干柔らかい。
テスト後にコースでも使用したが、パットでも同様に若干柔らかい。
ーデータ同様に、TP5、
TP5Xに大きな打感の差は感じない。
ー
TP5Xよりも、TP5の方が、暴れずにコントロールし易い。
今週のコンペに持っていくなら:
テスト結果が上々だったので、週末にコースに持ち込み。シュミレーターの数値以上に、TP5はドライバーでもよく飛んで、曲がらない。またデータ通りに、TP5は、ドライバーも
アイアンもそしてフェアウェイウッドもあまり上がらない(たまたま一緒に回った初対面の人からは、わざと低い球を打っているのかと聞かれた程)。TP5では、
アイアンが飛ぶことがシュミレーター試打でわかっていたので、パー5で、3番アイアンでツーオン狙い。手前から転がすつもりが、低い球でグリーン直撃、うわぁオーバー・・・と思ったら、しっかりオン。高さが出なくてもスピンで止まるじゃん!
しかしラウンド中、パットのフィーリングが、チグハグで合わずに、ショート&オーバーの繰返し。前述の2オンしたパー5は、結局3パットでパー・・・パットはもう少し練習しなければ。耐久性もハーフラウンド時では全く問題なし。(10番で林になくしました)。
最もスコアを崩す原因になりやすいドライバーショットは、非常に印象が良かったので、もう少しコースで使ってみたい。同時に、さっさとZ-Starシリーズも2017年モデルを試さなくちゃ。(昨年のクリスマスセールで買った2016年モデルがまだ残ってるの・・・)
試打後記:
スピンのTP5、飛距離のTP5Xという商品ラインナップ上の設定と、実際の試打データが異なる結果。
以下の写真はボール箱の底面能書き。(ちなみに当地、公用語が2つのカナダでは、能書きも英語、フランス語併記しるぶぷれ)
各メーカーでボール開発が進み、スピン系はより飛距離が出るようなり、飛距離系はよりスピンが効くようになり、結果的に同じメーカーの兄弟ボール(例えば、タイトリストPro V1とPro V1X)は、ヘッドスピードによってはボールの性格が、あべこべになることがあると、最近の日本の
ゴルフ雑誌の記事にも書いてあった。またネット上で、TP5/TP5X兄弟ボールの
評価や
レビューを見ると、TP5Xはヘッドスピードが速い
ゴルファー向きという意見が散見される。つまりアベレージ
ゴルファーには、TP5が向いているという事なのかもしれない。
データ取得後に気づいたことが、もう一点。前出のジェイソン・デイによる「10ヤード欲しくない奴がどこにいる?」というコメントが出て来るCM。デイが手にしているのはアイアン!ガルシアのCMでも打っているのはやっぱりアイアン(しかも打った後の彼の手つき、明らかに弾道低いイメージでしょ)。飛距離性能を強調するCMなら、普通はドライバーのはず。テーラーメイド社も、TP5、TP5Xは、ドライバーよりも、アイアンの飛距離が、より伸びることも、ちゃんとわかってる・・・のに、マーケティング的にそうは書かないのか!?やっぱり未だに大人って信用できない!
気になったら価格チェック:
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