試打クラブについて
見た目だけ上等!のカッチョイイ好きとしては、カッチョイイネーミングにもメッポウ弱い。車であれば、GTとか、Limitedとか、Mとか、Sとか、Rとか、Xとか、Zとか・・・なんか、とにかく車の後ろエンブレムで見栄を張れるカッチョイイ名前の車を駆りたい。
ゴルフ業界でお決まりで、最上級に据えられる名称が、やっぱり「
ツアー」。思いつくだけでも、
ツアーウエッジ、
ツアーシャフト、JPX900
ツアー等など、メーカーは違っても「
ツアー」冠は共通。最上級モデルっぽくて、欲しくなっちゃう。
というわけで、疑問に思ったら、自分で
テストして、比較して、データとってみるしかない!本来のツアーモデルである、
スリクソン ZスターXV 2017年モデルと、ついでにずっと試打で使い続けている
スリクソン ZスターXV 2016年モデルを持って、いつもの
ゴルフショップのシュミレーターに商売妨害しに行くぞー。
スペック:
ボール①
ボール②
ボール③
いつものスリクソン
Zスター XV 2016年モデル
クラブ:キャロウェイ グレートビッグバーサ 2016年モデル(スリクソンと松山繋がりで)
10.5度
シャフト:フジクラ スピーダー エボリューション II 665 ツアースペック
フレックスS
スリクソン
Qスター ツアー ボールは日本非売なので、ついでに箱裏能書きも。
左が
Qスターツアー、右がZスター2017年モデル(Zスター、ZスターXV共通)。
ちっちゃいし、写真もボケてるけど、微妙にフライト特性が違っていて、一番の違いはドライバー高さ。Qスターは中~高。ZスターXVは高。
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プライムはとーぜんなのだ。
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データ補足:ーZスター XV 2017年モデルは、同2016年モデルに比べて、真っ直ぐにボールが気持ちよく伸びる。
ー横ブレデータの通り、Zスター XV 2017年モデルは直進的で安定性あり。数値の上でも、真正面に近い所に着地する数字が並んだ。
ー結果的に、Zスター XV 2017年モデルは、気持ちよく力まずに自信を持って叩けて、ますます真っ直ぐ、飛んでいく、天使のスパイラル。
ーサイドスピンデータでも、Zスター XV 2017年モデルの直進性は明らか。バックスピン量はそこそこだけど、サイドスピン量は圧倒的に少ない。スゲー設計技術なのか、単なる偶然か?これが「設計意図」なのであれば、ドライバーで曲がらず、アイアンやアプローチではグリーン上で止まりやすいっていうことか?
ー最長キャリーは、Zスター XV 2016年モデルとZスター XV 2017年モデルで、241ヤード。最長トータル飛距離は、Qスター ツアーで、262ヤード。Qスターは上がらない分、良く転がるっていうことね。
ーQスター ツアーは、XVよりも打感が柔らかい。
ー使い慣れているZスター XV 2016年モデルとの比較だから、当然かもしれないけど、試打時イメージとデータの違いに愕然。結果的に飛距離は3種類ともに同じようものだけど、試打時には、Zスター XV 2017年モデルが圧倒的に飛んでいるイメージで、逆にQスター ツアーは、全く飛ばないイメージを持っていた。
ーQスター ツアーは、データ通り、しかも箱裏能書き通りに、ボールが上がらない事もあり、思いっきり力んで、引っ掛けぐせが出て、で、ますます上がらないという悪魔のスパイラル。
ーQスター ツアーは上がらないけど、それなりに飛距離は出るということが、今回のデータでわかったから、次回打つ時は力まず打てて、もう少し良い結果になるはず。
今週のコンペに持っていくなら:
Qスター ツアーをメインに
テストしたつもりだったけど、Zスター XV 2017年モデルの直進安定性に、センターを取られた感じ。本来メインの、Qスター ツアーの名誉のために、
テスト開始以来の快挙(?)を特筆。今回Qスター ツアーの試打5球のキャリーが、全て237ヤード!高さも、横ブレも違うから、偶然と言ってしまえるけど、打点やスイング軌道が不安定なアマチュア
ゴルファーが多少雑に打っても、いつもそれなりに安定的に飛ぶっていう「設計意図」があるんじゃないか?Zスター XV 2017年モデルのスピン量コントロール設計、Qスター ツアーの飛距離安定性設計・・・スリクソン技術者恐るべし?
試打後記:
スリクソンの北米サイトには、北米で発売されている各ボールの比較表も当然あり。
(本表は英語から翻訳したものに、アワードと価格を追加)
Zスター、ZスターXV,そしてQスターツアーも米国
ゴルフダイジェストの金賞受賞。Qスターツアーより下のモデルは全て2ピースだけど、QスターツアーはZスターと同様の3ピース構造。カバー素材も、Zスター、ZスターXV,Qスターツアーはウレタンで、その他はアイオノマー。Qスターツアーは、かなりの部分でZスターと競合。しかし価格はカナダドルでC$10安い。飛距離も変わらないし、Qスターツアーで充分じゃん・・・と思わせて、Qスターツアーだけは、僕の好きなイエローボールの設定なし。マーケティング差別化キビシイー。
それにしても気になるのがこの大雑把な比較表現。例えばアプローチスピン量、「中」「多い」「とても多い」「最も多い」、例えば打感「柔らかい」「とても柔らかい」「最も柔らかい」。ラーメン屋の注文か!?・・・うー、データ好きをイライラさせる、いかにも大雑把でアメリカちっく。
気になったら 価格チェック:
ちゃんと日本でもQスターツアーも並行輸入あり。日本のZスターより安いのかな?

PS1
あ、そーいえば、タイトリストのボールに、NTXツアーってのもあるな。これも最上位機種じゃないぞ。
PS2
最近テーラーメイドTP5がお気に入りで使っていて、それなりにスコアもイイんだけど、どうも名前に萌えないんだよな。元々TPはツアー・プリファードの略だから、既に冠カッチョイイキーワードが含まれてるけど、どこにもTourとは書かれてないし。”TP5”じゃなくて、"Tour Preferred 5"だったら、売上2割増だったに違いない。
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