北米でPGAゴルフの中継観てると(本ブログはカナダから発信中!)スリクソンの宣伝は必ず入るし、PGAでも"SRIXON"の帽子を被った契約プロも、年々増えてる気がする。有名プロゴルファーでは、松山をはじめ、JB・ホームス、キーガン・ブラッドレー、Gマック、ラッセル・ノックス等々。北米スリクソンのウエッブサイトで見ると、PGAツアーでの契約プロゴルファーは、22名。今年は勝てなかったけど、松山は複数回優勝だし、キーガン・ブラッドレーも今年は、6年ぶりに優勝したし。ゴルフ大国アメリカで、日本企業頑張ってます。
でもさ・・・松山もブラッドレーもドライバーは、スリクソンを使ってないじゃん。スリクソン契約のPGAプロゴルファーが使用するギアでは、多分ボールが一番多くて、きっとその次がアイアン。それはそれでいーけど、やっぱりドライバーってゴルフでは断然花形クラブだから、スポンサー企業としてはPGA契約プロゴルファーに、今回試打のスリクソン自社ドライバー Z585やZ785の使用を渇望してるはず。
このスリクソン Z585 Z785ドライバー、日本では男子ツアーで、タンヤゴーン・クロンパが、そして女子ツアーでは香妻琴乃が、今回紹介のスリクソンZ785ドライバーで優勝。
(どっちの写真もインパクト強すぎ・・・最近の日本の表彰式っていつもこんな?)
日本ツアーで優勝できるドライバーなんだから、しっかり実力ある製品っていう事。今後PGAツアーでもこれからジワジワ北米でもくるのかな?日本では既に発売されてるけど、カナダではまだ正式発売されていないZ585 Z785ドライバー。いつものように試打用クラブ入荷の知らせを受けて、シミュレーターで、その実力を確認だー。
スペック:
クラブ①:スリクソン Z585ドライバー
9.5度
シャフト: プロジェクトX ハザーダス レッド
62g 6.0 (Sフレックス)
クラブ②: スリクソン Z785ドライバー
9.5度
シャフト: プロジェクトX ハザーダス ブラック ハンドクラフト(わぉっ、かっくいい!)
62g 6.0 (Sフレックス)
(ちょっと、シール剥がれてもかっくいい!)
(近くで見ると、ますますかっくいい!)
(ハンドクラフト、やっぱりかっくいい!)
ボール:今回はスリクソン&スリクソン Zスター XV 2017年モデル
日本の宣伝では、「ZERO SRIXON ドライバーを、ゼロから作り直せ」と、自分を見つめなおし系で反省型だけど、北米のスリクソンの宣伝は、" STEONGER IS FASTER. FASTER THAN G400, ROGUE, M3&M4" の名指し 比較広告バリバリ系で挑戦型。 その理由となる、 北米ウエッブサイトにある、特徴は以下の通り。
①Ti51AFチタン製カップフェース
ここに他社クラブとのボールスピード比較もある。
スリクソン Z785 66.5 m/s
キャロウエイ ローグ (記事は
こちら ) 65.5m/s
テーラーメイド M3 (記事は
こちら ) 65.5 m/s
この Ti51AFチタンに強度があるために、フェースを薄くすることが可能となり、結果的に、ボールスピードアップにつながるんだとか。
やっぱりフェース薄さもデータで見たいので、調べてみると、前作のスリクソン Z565 Z765ドライバー(記事はこちら)に使われていたフェース素材Ti6-4との比較で、今回のTi51AFは、 8%強く、1%軽くなっているらしい。
②カーボン製クラウン
最近流行りのカーボン製クラウン。スリクソンは軽量5層構造。
クラウンで軽くした分の重量を、ヒールとトゥに配分して、安定性と直進性が向上。
ここにも、他社クラブとの比較あり。
見えにくいけど、左右ブレ幅の比較・・・それにしても、他社クラブのブレ幅だと、バンカーに入るようなコースをわざわざ設定するところが、また挑戦的。
スリクソン Z785 ±10.7ヤード
キャロウエイ ローグ (記事は
こちら ) ±13.4ヤード
テーラーメイド M3 (記事は
こちら ) ±13.9ヤード
・・・おーい、ピン G400(記事は
こちら )との比較は、ここにはないぞ。直線番長のG400には敵わなかったのかな、やっぱり。
③調整機能
8gのウエイト付きだし、可変ホーゼルでロフト、フェイス向き、それにライ角まで変更可能。
(複雑そ。ホーゼル調整解説の説明ビデオくださ~い)
④プレミアムシャフト装着
よーやく日本のプロジェクトXでも発売という、ぶっ飛びハザーダスシャフト。
Z785に装着されるのは、ハザーダスシリーズの中でも、最も高価な「ハンドクラフト」。「ハンドクラフト」職人って、白髭、眼鏡、口数が少なく、妻に先立たれた頑固爺さん、家には今となっては唯一の家族となってしまった猫が一匹いるだけ・・・に違いない!またその下には、「プロトタイプ」って書いてあって、RX-78-1っぽいし、しかも、そのまた下には「サンディエゴ、カリフォルニア」って、アメリカに憧れてた10代の頃の記憶が、何だかママス&パパス。つまりは、全く意味不明だけど、そそられる文字列の3連発でTKO負け。
⑤Z585 Z785の特徴ある2つから選択可能
どっちも460ccだけど、Z585の方がミスに対する許容性が高く、また打球も上がりやすいらしい。
⑥気に入らなかったら、全額返金!
性能じゃないけど、これがイチバンすっげーな。返金条件は厳しいのかと思いきや「ボールスピード向上できず、ハッピーでないなら、60日間以内、何も聞かずに全額返金!」。おお。これならお試し買いできるんじゃん。よっぽど製品に自信があるのか、がむしゃらに市場開拓に挑戦してるのか?
日本でも「合わなかった交換キャンペーン」ってやってるけど、日本のキャンペーンは「お一人様、一回限り、スペック交換」だから、北米の「何も聞かずに全額返金」とは、いさぎよさが別次元。
いつもの通り、プロモーションビデオ。日本のスリクソンにあるビデオは、北米ウエッブサイトにあるビデオ+日本語字幕。でも、2分もあってちょっと長め。
。
VIDEO
データ:
(明らかなミスヒットを除く、5球平均値)
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ゴルフがないと仕事にやる気がでなーい。音楽がないと生活に彩りがなーい。
・・・結局、寝ても覚めても趣味ばかり。時間ができたら仕事しよっ。
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データ補足: ー飛距離は、前作のスリクソン Z565 Z765ドライバー(記事はこちら )よりも確実に上。 ーZ585もZ785のどちらとも、捕まりが良い方のドライバーではない。
ーまた意外にも、Z585の方が、Z785よりも捕まりずらい。シャフトの違いかな?
ースイートスポットから、少しでもずれた際の、飛距離のバラつきが、ちょっと気になる。
ー特徴にある通りに、Z585の方が打球は上がりやすい。
ー最長キャリーは、Z785の234ヤード。ランを含めた最長トータル飛距離も、Z785で267ヤード。
テスト時の感覚:
ーZ585の打球音の方が、Z785よりも、ちょっと低いかな。
ーこの製品の一番の’売り’である薄型フェースは、弾き感があるのに、打感は、最近のアスリート向けドライバーとしては、柔らかめで、インパクトでフェース乗ってる感あり。
ーZ585とZ785は、 構えると、松森姉妹程度(いや以下だ)の違いしかわからない。
(えっと、どっちがどっちだ?)
(左がZ585、右がZ785。裏返すと、名前とウエイトの位置で違いがわかる。)
今週のコンペに持っていくなら:
見た目では、ほとんど見分けるのが不可能なスリクソン Z585 と Z785。性能、性質的にも、大きな違いは感じられない。そこで、価格比較。日本の価格設定では、Z585が、¥63,000で、 Z785が¥68,000。シャフトはどっちもMiyazaki Mahana。北米仕様では、Z585が、US$400で標準シャフトは、ハザーダスレッド。Z785がUS$500で標準シャフトは、ハザーダスブラックハンドクラフト(本ブログはカナダから発信中だから、いつもは価格をカナダドルで表記してるけど、カナダではまだ正式販売前のため、カナダドル価格設定なし)。つまり北米モデル買うなら、US$100の価格差だけで、ハザーダスのハンドクラフトモデルがついてくるんだから、かなりお得。しかもZ785+ハザーダスブラックハンドクラフトの方が飛んでるし、適度に捕まるし。
試打後記:
前作のスリクソン Z565 Z765ドライバー同様に、カチャカチャレンチの形状は相変わらず■型なのね。これって日本のクラブの標準なんでしょうか?(ちなみに北米クラブは各社共通の★型)
レンチの形にも増して気になるのが、ヘッド裏側に取り付けられた8gの調整ウエイト。取れるのは分かるけど、標準キットに、他の重さのウエイトはついてないみたいだし。スリクソンドライバーをテストしているウエッブサイトの解説によると、ウエイトは8gの他に、4gと12gもあって、スイングウエイトを変えられるとのこと。でも、4gと12gのウエイトはどこで買えるだろ?
また前出の通り、ロフト、フェース向き、ライ角も調整できる可変ホーゼルだけど、北米仕様では固定ホーゼルも販売される・・・という事もあっちこっちに書いてあるけど、これもいつ、どこで買えるんだろ?
気になったら 価格チェック:
ゼクシオはみんな持ってるし、ちっとオジサンっぽいし。自称アスリートならスリクソン!
PS:
ショージキ、スリクソンZ785ドライバー、ものすげーほしい・・・ハザーダスブラックのハンドクラフトシャフトが欲しいから!!