試打ボールについて:2016年11月に倉庫型量販店コストコのプライベートブランド「Kirkland」から販売開始され、ツアーボールに引けを取らないという噂があっという間に広がったコストコボール。2017年1月には早くも世界中のコストコで在庫切れとなり、コストコボールは良いらしいという噂だけが亡霊のように残り伝説化。
しかし今年3月にはコストコ側が、タイトリストの持ち株会社を提訴し、再び話題に。4月にはアメリカの一部コストコで販売再開。また最近オンラインでも売り出したようだが、24時間以内に売切。
コストコボール伝説のはじめの出所は、恐らくゴルフボール専門テストサイトの
この記事(英語のみ)。この記事を受けて、有名ゴルフ用品テストサイトが、Pro V1との
比較テストを実施(英語のみ)。その後、あちこちでテストされるようになったと思われる。
本ブログ使命として、ゴルフ用品の「噂」や「良いらしい」は、やはり検証し、また次に販売再開された時には、買うべきかどうかをデータと数値で明確にしておかねば。とは言え、手元にコストコボールはないので、今回は信頼できそうなデータをまとめた上で検証。沢山のデータで徹底的に調べるぞ。
テスト①
ータイトリストPro V1との比較。ミズノMP-T10 (56度)ウエッジ、テーラーメイドPSIフォージドアイアン(6番)、テーラーメイドM1ドライバー(10.5度)使用。
ーハンデ0~15,スイングスピード約40~50m/sのテスター6人が、10~12ショット。ミスショットを除いた平均。
ートラックマン4で、屋外測定。
テスト②
ーキャロウエイクロームソフトとの比較。キャロウエイエピックサブゼロドライバー(10度)、ピンiブレードアイアン(7番)、ミズノT7ウエッジ(56度)、コブラキングウエッジ(60度)使用。
ースイングスピード約50m/sのPGA公認ゴルフコーチが、5ショットうち、ベストの3ショット平均。
ーForesight GC4で、屋内測定。
データ:
テストデータ①
ミズノMP-T10 (56度)ウエッジ
テーラーメイドPSIフォージドアイアン(6番)
テーラーメイドM1ドライバー(10.5度)
テストデータ②
コブラキングウエッジ(60度)
ミズノT7ウエッジ(56度)
ピンiブレードアイアン(7番)
キャロウエイエピックサブゼロドライバー(10度)
データ補足:ーそれぞれのテストで、数字の「大小」ではなく、「良い」数字をピンク色にハイライト。例えばスピンでは、ドライバーでは少ない方をハイライト、アイアンとウエッジでは多い方をハイライト。
ーデータ数値を詳しく見ずとも、ピンク色が多い方が勝ち、と考えて下さい。
ークロームソフトによるテスト②のウエッジは、フルスイングではなく、それぞれ100ヤードおよび50ヤード狙い。
今週のコンペに持っていくなら:
噂通りに、ツアーボールに全く引けを取らないというデータ。ドライバー飛距離は、コストコボールの方が上。アイアン、ウエッジでのスピン量は、同じぐらい~コストコボールがやや少。
販売再開されれば買って持っていきたい。値段が安い分、池や林が見えても、恐れず伸び伸びと振り切れるかも。
テストデータ編集後記:
Pro V1と比較されているけれど、ボール特性的にはPro V1xに近いのかもしれない。
個人的には、ドライバーのスピン量を少なくするために、Pro V1よりも、Pro V1xを選んでいるが、打感の柔らかさはPro V1が好み。そこでもう一つ注目すべきデータ!
コストコボールのコンプレッションはPro V1と殆ど同様。ということは、コストコボールは、Pro V1xの性能とPro V1の打感を持った、僕にとっては理想のボール?また次の販売再開が待ち遠しい!
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