試打クラブについて:ゴルフクラブメーカーが、一般から
ゴルフドライバーのデザインを公募して、TVシリーズとしてコン
テスト。応募者自らコンセプトをプレゼン、メーカーと一緒に設計、デモ品製作、
テスト・・・と毎週少しづつ絞られるいうステップで、優勝者には賞金約5500万円が授与され、優勝作品はメーカーの正式品として店頭に並ぶ・・・。
ゴルフチャンネルと
ウイルソンスタッフが実現した、この夢のTVシリーズのタイトルは”Driver vs Driver”。昨年のFedex Cup終了後のオフシーズンに放映開始。放映前からCM等が流れており、
ゴルフクラブ、データ好きとしては、心待ちにしてたっけ。
数百通の応募から、厳選された11チームがTVシリーズに登場。ティーチングプロ、プロダクトエンジニア・・・は良しとして、高校時代の同級生チーム、元学校の先生、
ゴルフ好きのビル内装業者・・・欽ちゃんの仮装大賞か。う~ん、初回から何だか怪しげな雰囲気。
で、このTVシリーズのコン
テストで優勝し、店頭に実際に並んだのが、このトリトンドライバー。
しかしTVシリーズが終わっても、怪しさは続いた。店頭に並んだ後に、USGA規定に合致していないことがわかり、デザインを一部変更(ちゃんと規定を確認しよーよ)。
開始前は超話題だったTVシリーズは視聴率でコケて、クラブは発売直後に規格にケチついた。ま、背景は別としてもクラブ自体の性能が優れていれば文句ない。きっちり
テストしましょう。
ロフト10.5度
ボール
スリクソン Z-Star XV 2016年モデル。
今回も、情報が少ないでの簡単にスペック追記。
スペック上の大きな特徴は2つ。まずこの写真にある白線。
方向性と構え易さのために、Ping i25ドライバーにも似たような線(レーシングストライプ、名称かっちょいい)があったが、トリトンドライバーの場合は、スイングで線が白く残像してヘッド軌道をイメージしやすいそうな。花火の消え残りでやったあれか、怪しい・・・
もう一つの特徴が、取り替えられるウエイトとソール。ウエイトが交換できるタイプは各社あるが、ソールがゴッソリ交換できるのは、ちょっと革新的・・・だけど強度的にどーなんだろう。怪しい・・・。
写真左の赤いソールがカーボン製で、重さ9g。黒はチタン製で22g。
データ:
(明らかなミスヒットを除く、5球平均値。)
データ補足:ーどちらのプレートを装着しても、オートマチックにストレートボール。サイドスピンが低めで、
テストでも左右にブレない安定性はあり。チタンプレートの方が、よりストレート
ーどちらのプレートも安定した適度な球の上がり易さ。
ー横も縦も安定的ということで、結果的にキャリーとトータル飛距離データも安定した。
ー最長キャリーは、カーボンプレートの233ヤード、トータル飛距離もカーボンプレートで、252ヤード。
テスト時の感覚:
ー球筋の特徴から、競技ゴルファ-向きではないのかもしれないが、打ったフィードバックを感じにくく”鈍い”。
ーこの鈍さにもかかわらず、打球音は高校野球の金属バッド並に高い。
ー打感は鈍くて、打球音が高いという、なんだか乗り物酔いしそうな気持ち悪さあり。
今週のコンペに持っていくなら:
飛距離が出るドライバーではないが、安定したスピンで、初心者から安心して使える作り。好みもあるし、シャフトとの組合せ次第だが、カーボンプレートが素直に振り抜きやすいので、僕はカーボンプレート派。
試打後記:
ウイルソンは、テニスラケットでは一流プロが使ってるし、野球のグローブも有名だし、フットボールのボールもまた有名。スポーツメーカーとしてのパワーやノウハウはあるはずなのに、ゴルフはイマイチ力が入っていないのか、予算がつかないのか、
ウイルソンゴルフは北米でもマイナー。ゴルフボールのTVコマーシャルはコミック調だったり、今回のTVシリーズもコケたり、ルール違反クラブを商品化しちゃったりと、結構、苦労してます。僕が一番気になった、このドライバーの打球音も、フツーに市場調査すれば、一般的な好みとは違うことがわかったんじゃないかな~。
・・・一流スポーツメーカーが市場調査しないわけないから、きっと、この音には何か別の理由があるはずだと、無理矢理ポジティブに調査。お、このドライバーの名称トリトンは、元々、ギリシャ神話に登場し、あの海神ポセイドンの息子の名前。トリトンの特徴は、波を立てたり鎮めたりするラッパのような法螺貝!これだ、きっと遠くに響き渡る法螺貝サウンドをイメージしたに違いない・・・これもやっぱり怪しいけど。
(だから、海のトリトンは法螺貝持ってたんだー!)
気になったら価格チェック:
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