本ブログはカナダから発信しているが、距離が遠くなる程、コミュニケーションの内容や手段が、いっそう重要になる事を実感。内容は、わかりやすく簡潔にするのは当然として、できるだけ一発で済むように、提案型に。手段は、電話が気軽にできない事も多いから、メール、テキスト、Line, Skype、テレビ会議などは、要件と相手とタイミングに合わせて総動員・・・・っていう話をすると必ずベテランが口にするのが、"昔は大変だった"話。
「最近のインターネットは速いけど、ちょっと前は電話回線だぜ。ピー、ヒョロヒョロなんて、音がして・・・」に始まり、「その前はファックス。トナーがなくなったり、メモリがいっぱいとか、紙が切れたり・・・」という失敗談に続き、「ファックスも、PCでプリントアウト。その前は、ワープロで打って、ワープロの前はタイプ、その前は手書き・・・」などと展開し、「国際電話は、相手と時間を書いて、上司に申請して・・・」と回想。さらに「テレックスが導入された時は画期的だった・・・」などと、山崎豊子小説に登場するような単語が次々と列挙されはじめ、最後には「・・・こんな苦労をしないから、最近はダメなんだ・・・」と、自己帰結。そういう貴方は、モールス信号、伝書鳩、手旗信号、それにノロシも使ってないから、やっぱりダメなんじゃないか?
伝統と技術革新の間を行き来する
ゴルフ 用品でも、似たような事あるでしょ。少し前だがナイキのコンバートドライバー発売時のTVコマーシャルは、伝統vs技術革新あるあるで面白かった。
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ちなみに、このコマーシャルは、いつもの時代も革新技術は受け入れられにくいという内容。各時代で革新ドライバーヘッドをベテランがバカしながら、時代を遡る構成で、ナイキコンバートには「お、お前はタイガーか・・・やっぱりチタンだ」→チタンヘッドには「チタン?軽すぎるよ・・・男はスチール」→スチールヘッドには「スチール?ウッドだよ、音も香りも・・・俺は死ぬまでパーシモン」→パーシモンヘッドには「パーシモン?退化だ・・・紳士はビーチウッド」→ビーチウッドには「頭おかしいのか?・・・俺はマレットで充分だ」と昔のスコットランドの場面。最後にコンバートドライバーの画像と共に”PLAY IN THE NOW"というコピーでコマーシャル終了。
このTVコマーシャル、今観てもドキッとさせられる。「飛ばしの新素材?・・・やっぱり
アイアン ヘッドは軟鉄でしょ」なんて、僕も内心、ちょっと思ってるからな~。たとえ
アイアン の軟鉄ヘッドにこだわっていなくても、
アイアン シャフトに関して「
アイアン にグラファイトシャフト?・・・コントロールするならスチールだろ」と、半分バカにしてる人、カナリ多いでしょう(は~い、僕もでーす!)
確かにヘッドスピードが速い男子プロ
ゴルフ ァーは、
アイアン には未だにスチールシャフトが主流だけど、ヘッドスピードがアマチュア
ゴルフ ァーに近い、女子プロ
ゴルフ ァー(特に小柄なアジア系女子プロ)は、
アイアン にもグラファイトシャフトが当たり前になりつつある。ドライバー用グラファイトシャフトをアイアン用に改良したような初期のモデルとは異なり、最初からアイアン用として設計され、革新技術を取り入れた最新アイアン用のグラファイトシャフトは、食わず嫌いでは、ただの頑固者。やっぱりデータとって、実力測定しなくちゃ。
以前の
テスト で、飛びとコントロール性能を兼ね備えていることがわかっている(記事は
こちら )、
キャロウェイ エイペックス アイアン2種で、スチールシャフト、グラファイトシャフトを打ち比べ!
7番
シャフト:トゥルーテンパー プロジェクトX 6.0 (スチール)
シャフト:USTマミヤ
リコイル 760F3 (グラファイト)
ボール
スリクソン Z-Star XV 2016年モデル
シャフトの重量は、プロジェクトXが120g、
リコイル が68g。プロジェクトXのトルクが不明だが、
リコイル は4.1。メーカーによると、
リコイル 760ES F3の適正スイングスピードは、ドライバーで37.8m/s~42.5m/s、ドライバー飛距離で、200~240ヤード。
リコイル アイアンシャフトの最新2017年モデルは、
リコイル 800シリーズだが、まだ店頭で見たことがない。リコイル800シリーズでは、700シリーズよりも速いスイングスピードの
ゴルフ ァー向けの商品ラインナップもある。
どのクラブでも、切り返しでからシャフトでエネルギーを蓄積するが、メーカーによるとリコイルシャフトは、スチールシャフトよりも、これが67%も効率的だとか。また以前のグラファイトシャフトよりも、戻りが早いらしい。結果的に、感触もよく、遠くに飛び、コントロール良くなる・・・と、いい事づくし。ま、どの
ゴルフ クラブやシャフトの宣伝でも同じ事言ってるけど。
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データ:
(明らかなミスヒットを除く、5球平均値)
データ補足: ー打ち出し角はグラファイトがやや低いが、落下角度、最高到達点、スピン量は、ほぼ同様。
ーグラファイトは、スチールに比べて、ヘッドスピード、ボールスピード、キャリー、トータル飛距離が全てアップ。しかし、ちょっと横ブレも増えてる。
ーつまり当然、最長キャリー、最長トータル飛距離は、どちらもグラファイトが上回る。スチールシャフトでの最長キャリーは、CFアイアンの179ヤード、最長トータル飛距離も、CFアイアンの196ヤードだった。この数字にも充分にビビったが、更にグラファイトでは、最長キャリーが、CFアイアンの182ヤード、最長トータル飛距離も、CFアイアンの199ヤード・・・じっと番手を見る、うん、やっぱり7番だ~。なんかへ~ん。
ー数値上、グラファイトシャフトは、スチールシャフトよりも52gも軽いが、バランスも変わるためか、シャフト軽さによる違和感は全く感じない。
ーまたグラファイトシャフトにありがちな、頼りなさ、戻り遅さなども、全くなし。不思議なグラファイトシャフトだな~。
今週のコンペに持っていくなら:
グラファイトでは、やや横ブレが増えたものの、最初から数ヤード刻みでコントロールなどできないアマチュアゴルファーの僕には無視できる違い。違和感なく平均的に飛距離が伸びる、進化系グラファイトシャフトは使用に値すると思う。但し、実際のコースで芝の上からの打った時の数値や感覚、またはラフからのヘッド抜け具合なんかは、試していないので若干不安。
不安と言えば、一緒に回る仲間。「は~ん、そろそろアイアンもグラファイトシャフトという事ですか、へへへ・・・」と、たっぷりラウンド中にエイハラを受けること確実。飛ばしても、寄せても、男らしくないとか、アスリートらしくないなど、ヤッカミ120%のヤジを受けることも確実。つまりアイアンで、グラファイトを使いこなすには、スチールの気持ちが必要。我ながら纏めがオヤジ臭くなってきた、やっぱりそろそろグラファイト・・・?
試打後記:
先日のUSオープン。もしかして松山とのプレーオフもありか・・・というワクワクもあり、日本では、寝不足を、北米では、父の日に家族そっちのけという社会現象(?)を生み出した。優勝したブルックス・ケプカが最終日の14番から見せた3連続バーディは、松山応援隊としても、つぇ~と舌を巻かざるを得ず。既に色んなウエッブサイトや雑誌で取り上げられている通り、今回の7,800ヤードもあるコースで、飛ばし屋のブルックス・ケプカは有利だったこともあるが、全体で1位となった4日間のパーオン率86%がスコアに繋がったことは大明白。
このケプカが使用しているのが、今年大ブレイク、日本非売品の
ミズノ JPX-900 ツアーアイアン。以前に
テスト して(記事は
こちら )、個人的に”最も欲しいゴルフ用品リスト”現在も堂々の第一位。ケプカUSオープン制覇で、ますます欲しい・・・。
JPX-900 ツアーの
テスト では、平均キャリー163ヤード、平均トータル飛距離179ヤード。うん、悪くない、悪くないぞ、充分飛んでるし、アイアンは飛距離だけではない、しかも決して飛ばないクラブではない・・・と言い聞かせながらも、でも、も、ちっとだけ、飛べば完璧なのに、という気持ちがウジウジ残っていた。
今回のグラファイトシャフト
テスト で、スチールからグラファイトへの変更によって、平均キャリーが6~7ヤードが伸びることがわかった。もしかしてと、
ミズノ ウエッブサイトを再訪問すると以前はなかった、リコイル95のカスタムシャフトが”NEW"の文字と共に追加されてるー、やば~い。ショップにリコイル95置いてあるかなー、
テスト してぇ~。
気になったら価格チェック:
ドライバーもアイアンも、シャフトは大事。
お気に入りのアイアンも、リシャフトすれば、格安に6~7ヤード飛ばせるようになるぞ・・・多分。