試打クラブについて
ミーハーのための見栄講座読者としては、誰が何と言われようと「カッチョイイ」ものが大好物。東京から大渋滞の夜中の関越を抜け、駐車場で数時間眠ってまで通ったスキー場では、ロシのメーター板、デサントデモパン、リバティベルのダウン。教科書通りにリフト下のシュプールで、ポップなアメリカ調のイラストが書いてある金属製煙草入れからラークマイルドを取り出して、少しポーチュガル4711を加えたジッポのライターで火をつける・・・いや~、やっぱりスポーツはカッチョイイのが大事だよな~。
当然の事ながら、そんな僕のゴルフバックには、ユーティリティなんて入っていない。男は黙って3番アイアン。同組の人が、ロングアイアン使用を驚いた時には「不器用ですから」と健さんのセリフを伏し目がちにつぶやきながら、寡黙にパーオン・・・と簡単にはいかないのがゴルフ。
誰でも苦手クラブがあるように、個人的にユーティリティは不得意で、バッグに入れられない。ラージヘッドも洋梨もタラコもアイアン型も試したけれど、どーしてもムリ。ゴルフ雑誌や巷ではお助けクラブみたいな扱いだけど、アマチュアゴルファーで「得意クラブはユーティリティ!」っていう人に会ったことないぞ。アイアンセットでは買い替え頻度が少ないから、ユーティリティをバラで買わせようというゴルフ業界黒い霧密室談合があるんじゃないか?
そんなユーティリティ不得意ゴルファーなので、正直なところユーティリティ新製品が発売されても、触手は微動だにしないけど、発売当初ちょっとだけ、ビクッとしたのが、今回試打のタイトリスト816H1ハイブリッド。ビクッとした理由は、ズバリ、見た目のカッチョ良さ、名前のカッチョ良さオンリー!。カッチョイイ好きとしては、不得意ユーティリティでも打っといた方がいいに決まってる。最近は、ピンG400ドライバー(記事は
こちら)や、G400アイアン(記事は
こちら)でなかなか試打する機会がなかったタイトリストH1ユーティリティを、同じ19度のピンGハイブリッドとデータ比較だー。(・・・ピンGユーティリティを打っておけば、そのうち、G400のユーティリティを試打した時にまたデータ比較できるし。)
スペック:
クラブ①:タイトリスト 816H1 ハイブリッド
3番 19度
かっちょいい~
タイトリストシャフト:三菱ディアマナ M+ Red
60S
ボール
スリクソン Z-Star XV 2016年モデル
北米サイトで特筆されている特徴。
タイトリスト816H1ハイブリッドは・・・
①アクティブリコイルチャンネルで、インパクトでのボールが飛び出しと低スピンを実現し、飛距離を稼ぐ。極薄フェイスは、全てのフェイス面で、安定したスピードと飛距離を生む。高いMOI(慣性モーメント)で、芯を外してもスピードが落ちにくい。
②摩擦軽減するリーディングエッジデザインとアクティブリコイルチャンネルで、ターフの上をスムースにグラインド。
③1度刻みでライとロフトを調整できるシュアフィット搭載で、クラブ間の飛距離ギャップをなくす。
プロモビデオも
ビデオ最後のウエッブ・シンプソンのニヤケ顔の意味はなんだろう?
ピン G ハイブリッドは・・・
①精密加工455フェイス
強化スチール採用で、自在にフェイス厚の精密加工が可能となった事で、余分なウエイトを減らし、フェイスたわみもアップし、速いスピードを生み出す。
②内部断層ソール (ブラタモリか!?)
この新技術でたわみを増強し、飛距離をプラス。
③低重心、深重心
クラウンを薄くした分、低重心、深重心が可能となり、高い打ち出し、低スピンが可能に。
④タービュレーターテクノロジー
クラウンのタービュレーターテクノロジーで、構えやすく、アライメントしやすい。(え?、タービュレーターテクノロジーって、ユーティリティの場合は、空気整流の役割ないの?)
データ:

(明らかなミスヒットを除く、5球平均値)
データ補足:ーデータ通り、タイトリスト816H1ハイブリッドは、簡単にボールが上がる。ピンGハイブリッドは、ピンGドライバー(記事は
こちら)と同じ様に、直進性が強い。
ータイトリスト816Hハイブリッドの最長キャリーは200ヤード。最長トータル飛距離217ヤード。
ーピンGハイブリッドの最長キャリーは206ヤード。最長トータル飛距離231ヤード。
テスト時の感覚:
ーユーティリティを苦手にしている最大の理由は、何だか左に引っ掛けそうなイメージしか沸かないこと(単に力量不足・・・)。タイトリスト816H1ハイブリッドの試打では、このイメージそのままだったが、ピンGハイブリッドを試打して、左に行きにくい事に、ちょっと感動。
ーその分、ピンGハイブリッドは右にスッポ抜けるボールも出た。
今週のコンペに持っていくなら:
ゴルファーなら、どのクラブも同じ感覚やイメージで打ちたいもの。個人的にユーティリティは、この部分で他のクラブとは同じ流れを作れずに、「不得意クラブ」カテゴリーに収まっていた。しかしピンGハイブリッドは打ちやすい上に、引っ掛けにくく、他のクラブと同じイメージで流れをつくれるために、個人的には大ヒット。飛距離的にも、イマイチ芯に当たる確立の低い(否、正直には、たまにしか芯に当たらない・・・)3I抜いて、ちょうどかも(否、正直には、3Iよりも安定的に、しかも遠くに飛ぶ・・・)。
でも、ユーティリティの長所のひとつが高いボールでグリーン上で止めやすいこと(・・・らしい)だから、本来のユーティリティ性能を求めるのであれば、タイトリスト816H1ハイブリッドが正解なのかしら?
試打後記:
ゴルフクラブに於ける「ユーティリティ」と「ハイブリッド」が、日本語と英語でビミョーに使われ方が同じだったり、違ったりで、カナダからの日本語ブログ発信者泣かせ。本ブログでは、一般名詞として「ユーティリティ」、商品名の場合は、そのまま「ハイブリッド」(例:タイトリスト816Hハイブリッド)としてます・・・がマゼコゼになってたら軽く読み流して。
気になったら 価格チェック:
PS
その昔、ホイチョイ・プロダクションは、実家裏の外国人向け住宅敷地内に、唐突にあったのだ。
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