ゴルフクラブの宣伝文句で登場する、飛び、コントロール、つかまり、スピン・・・スポーツ用品だから、機能を前面に出すのは当然。しかし絶対固定ファンの多いミズノアイアンの、メーカーこだわりは「打感」。他のゴルフクラブメーカーとはかなり異質だけど、ファンの要望とメーカーのこだわりがこれほど合致しているマーケティング例は珍しいんじゃないかな?そういう僕もアイアンはミズノ製で、ミズノアイアンのニュースや新製品には毎度ワクワク。
個人的にも、PGAツアー的にも、様々なゴルフクラブ評価的にも、今年の大ヒットは何と言ってもミズノJPX-900シリーズ(記事は
こちら )。打感と操作性で、JPX-900ツアーは、マイ"宝くじが当たったら購入するぞリスト"の上位にランキング中。JPX-900の完成度が、時期MPシリーズの期待度をアップさせていたところに、日本国内でカスタム専用のミズノプロアイアンの発表(MPって元々はミズノプロの略)!
はぁ、でも海外では(本ブログはカナダから発信中)ミズノプロ発売なんて聞かないし・・・日本い~な~と、指をくわえていたところ、プロツアーで日本では発売予定がない「ミズノMP-18アイアン」の目撃情報が散見されるようになった。
ミズノMP-18の北米での正式発売は9月15日だけど、7月30日には、ヨーロピアンツアーのポルシェヨーロピアンオープンで、ジョーダン・スミス(ジョーダン・スピースじゃなくて)が、MP-18で優勝。
(やけに真剣)
同日にPGAツアーでは、やはりミズノ使いのジョナサン・ベガスがRBCカナディアンオープンで優勝。彼の優勝クラブはMP-18じゃないけど、全英オープンではMP-18を試用してたらしい。
(妙に爽やか)
ついでに、この7月30日、女子ゴルフのアバディーンアセットマネージメントレディス全英オープンでは、イ・ミヒャンが、やっぱりミズノで優勝。
(かなりカワイイ。)
ミズノ関係者は、盆と正月と誕生日が一緒に来たみたいに、めでたく、且つ多忙だったろうな~。
あれ?このMP-18、よくよく見ると、ミズノプロに似てんじゃん?もしかするとミズノプロは日本国内向け名称で、海外向けはMP-18にしてるとか?
ミズノMP-18
ミズノプロ
特に・・・
MP-18 マッスルバック
ミズノプロ 118
MP-18 MMC
ミズノプロ518
えー、これって中身はいっしょなんじゃないのー?MP-18に、ミズノプロのロゴはないけど、MP-18も充分カッチョイイから、とにかく、楽しんで、試打して、データをゲット。
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グズグズしてると夏も終わっちゃう―
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ボール
スリクソン Z-Star XV 2016年モデル(そろそろ、変えなくちゃ・・・)
ミズノプロもそうだけど、なんかMP-18のスペックもネットで探しにくいんだよなー。「お腹いっぱいにしない」マーケティング作戦かな?MP-18アイアンは、軽いチタンと重いタングステンを軟鉄1025Eと組み合わせたMMC(Multi Metal Cavity)、軟鉄素材のSC(Split Cabity)、そしてバリバリ難しそうなマッスルバックがある。これ以外にもう一つ、2番アイアンから6番アイアンのみのFLI-HIがある。
(左上から下に、マッスルバック、SC、MMC、FLI-HI)
(左上から下に、マッスルバック、SC、MMC、FLI-HI)
(うーん、みんないっしょだから、写真解説いらない・・・)
(それにトップもクリソツ)
(ソール厚みも同じみたい)
(・・・と思ったけど、ちゃんと撮影した写真だと若干違います。最左はマッスルバック)
ついでにプロモビデオ(しゃべりだけで、あんまし面白くないです)
VIDEO
データ:
(明らかなミスヒットを除く、5球平均値)
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-ネットで査定してくれるらしい。世の中、何でもオンラインなのね-
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データ補足: ー見た目での予想通り、打易さ順に、FLI-HI、MMC、SC、マッスルバック。平均飛距離もこの順番。
ーマッスルバックとSCは、とにかく見た目が小さくて、ビビりまくり。慣れちゃえば問題ないのかもしれないけど、このビビりも入って、しっかり振れていないですぅ。
ー最長キャリーは、FLI-HIで170ヤード、最長トータル飛距離も、FLI-HIで185ヤード。
テスト時の感覚:
ーどのMP-18も間違えなく、ミズノアイアン打感。中でも意外なことに、複合素材のMMCの打感が最も「ミズノらしく」感じた。
ーMP-18 マッスルバックは、番手が小さくなるとヘッドサイズが若干大きくなるように設計されているらしい。試打したのは6番アイアンだけど、逆さにした望遠鏡で見てるみたいに、ちょー小さく見える。
ーMP-18 SCは、マッスルバックと比較して、0.5mmフェイスが高く、1mm厚い。しかし構えた時の見た目は、マッスルバックと差異なく、極小の見た目。
ーMP-18 MMCは、軽量のチタンと組み合わせて、8gをソールに移動して許容性を高めているそうな。また4番アイアンから7番アイアンまでは、20gをトゥ側にしてCGをずらし、スイートスポットを広げているらしい。持った感じもマッスルバック、SCに比べて重め。
ーFLI-HIは、”ハイ”っていう程、高くは上がらないけど、結果的に平均飛距離は、MP-18中ではベスト。前述の通り、2番アイアン~6番アイアンまでしかないから、低い番手のアイアンをFLI-HIに入れ替えると、きっと安心感あるだろうな~。
今週のコンペに持っていくなら:
マッスルバックはちょーカッチョイイけど、アマチュアゴルファーど真ん中の僕には、実際のコースでは厳しいかな。複合素材で打感が”ミズノ”なMMCが最も現実的。印象に残ったのはFLI-HIのアイアンらしさ。最近各メーカーが出してきているのアイアン型ユーティリティとか、クロスオーバーと呼ばれるクラブは、ユーティリティらしさを、形や見た目で無理矢理抑え込んでる印象だけど、このFLI-HIはボッテリ感が全くなく、純然としたアイアン。MMCあるいはSCと、FLI-HIのハーフ&ハーフが理想的かなー?フルセット買い換えを待たなくても、FLI-HIの3番、4番は、いますぐにでも使いたい!どーせなら、2番アイアンも、マジでこーりょしちゃうぞ。
試打後記:
現在使用中のアイアンはミズノMP-53。このアイアンも番手が上がるほどにキャビティが深くなる優しい設計コンセプト。何にも問題はなけど、かなりボロボロになって来たので、もう買い替え時期。次に購入するアイアンセットの条件は、打感の良さは当然として、コース攻略の幅が広がる飛び系か、カッチョイイマッスルバック系かは、未だに悩むところ。少し前ならミズノアイアンの打感はダントツだったけど、最近のぶっ飛び系の打感もいいしなー。それに最近のアイアンシャフトの進化もスッゲーから、テストの順列組合せ多すぎで、こまっちゃう。
気になったら 価格チェック:
MP-18は、残念ながらまだありません。復刻版のミズノプロもかなり渋いし、お買得かも。
PS
たまにはコースの写真でも。先週末にプレーした地元カナダ、バンクーバー市郊外のKingslinksゴルフコース。よ~く見ると、画面中央に国境を越えたアメリカ、ワシントン州シアトル市/タコマ市近くにあるマウントレーニア、通称(・・・っていっても、日系人の間だけだけど)タコマ富士が写ってる、はず。(もっと、よ~く見るとポッドバンカー横に止まった黄色いボールがあります、あぶねー。)
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