日本で生まれて育って、外国に暮らしてると(カナダから発信中!)、色んな場面で違いを感じる。善し悪しは別として、代表的なのは、接客なんかの「オモテナシ日本vsフレンドリー外国」かな。ま、人や文化など”有機的”な違いは生活環境も歴史も違うから当然かなって思えるけど、どーも慣れないのが、「数」の違和感。例えば、日本のお札は500円、1000円、5000円、10000円など、基本的には5や10だけど、カナダのお札は20ドル札の流通が一番多いし、コインだって25セントが一般的で、5,10に慣れている日本人としては、ちょっと戸惑う。それに、日本の戦隊モノも、合体ロボも殆ど5人単位だけど、北米のニンジャタートルは4人(匹?)だし、マーベルコミックスのヒーロー集合映画も、ファンタジック4だったし。日本で有名な4人組って・・・フォーリーブス?
きっとこの数字に関する文化も、歴史的背景があるんだろーけど、こっちでよく使われる数って、4とか12(1ダース)とかが多い気がする。
今回試打のテーラーメイド Pアイアンシリーズは、P790, P770, P750, P730の4兄弟。かたや前回試打した日本製のミズノMP-18アイアン(記事は
こちら)も、2番~6番までしかないFLI-HIを除けばMP-18 MMC, MP-18SC, MP-18マッスルバックの3兄弟。同じく日本製のスリクソンアイアン(記事はこちら)も、Z565, Z765, Z965の3兄弟。(記事に含めたZ355は旧モデル)
3兄弟の方が、それぞれの特徴にメリハリつくような気がする。翻って、外国物代表タイトリスト716アイアンはAP1, AP2, CB, MBの4兄弟。(ちょっと顔立ちの違うT-MBとか、4人で打ち止めにしよーと思ってたのに、またデキちゃったAP3はあるけど。。。)
兄弟数は違っても、どのメーカーでも共通なのが、長兄が本道本筋マッスルバックで、末弟はブッ飛んじゃってるディスタンス系って事。今回のテーラーメイドPシリーズアイアンは、真ん中のP770, P750が既に発売されていて、あらたに長兄のP730と末弟のP790が発表された。長い間2人兄弟だと信じていたP770, P750には、青天の霹靂で、誰も信じられなくなっているんじゃないだろうか(何だかカワイソー)。
発表があったばかりで、まだ兄弟の実感が沸かないテーラーメイドPシリーズアイアン4兄弟同士の比較ではなく、今回は、同じ4兄弟のタイトリストアイアンと比較。テーラーメイド家末弟P790とタイトリスト家末弟AP1のディスタンス系対決で、どっちの末弟がよりぶっ飛んじゃってるのか、データで確認しよー。
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グズグズしてると夏も終わっちゃう―
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スペック:
クラブ①:テーラーメイド P790 アイアン
7番(カックイイじゃん)
クラブ②:タイトリスト 716 AP1 アイアン
7番
ボール
スリクソン Z-Star XV 2016年モデル(まだ使ってます。)
このテーラーメイド P790 アイアンは、北米でも発売日未定。日本で正式販売されるかどーかも怪しいので、今回もまた少しだけスペック紹介。
最も特徴的なのが、フォージド中空アイアンに注入された「スピードフォーム」
うーん、住宅用の断熱フォームにしかみえない・・・。
テーラーメイドによる特徴紹介はこのスピードフォームを含めた4つ。
①広告コピーにもなっている”Beauty is a Beast"
ディスタンス系としては、スッキリしたクラシックデザイン。この美しいデザインでも、力強いという意味で、美女と野獣に引っ掛けて"Beaty is a Beast"。
②おなじみ「スピードポケット」
ミスに強くするために、薄めのフォージドアイアンヘッドに頑張って取り付けたそうな。
③「4140フォージドスチール」
トップラインはディスタンス系としては、超薄とも言える1.75mm。
④で、もう一回「スピードフォーム」
フォージドスチールとの組合せで、重量配分を最適化し、速く、ミスに強く、操作性も良し・・・ふぅ、またこの宣伝文句か。
データ:
(明らかなミスヒットを除く、5球平均値)
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-ネットで査定してくれるらしい。世の中、何でもオンラインなのね-
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データ補足:ー平均しているのでわかりにくいけど、テーラーメイドP790の方が左右のブレ幅が小さく、打っていて安心感あり。
ーボール高さはタイトリストAP1が、自動的に上がっていくイメージ。
ー最長キャリーは、テーラーメイドP790で、167ヤード、最長トータル飛距離も、同じくテーラーメイドP790で、181ヤード。最近のアイアンはよく飛ぶけど、その更に一番手上の飛び。
テスト時の感覚:
ーテーラーメイドP790は、打感も純粋なフォージドアイアンに近い打感。スピードフォームで、中身がみっちり詰まっているせいか、中空アイアン的な空々しさも全くなし。
ーディスタンス系は、どうしても構えた時のボッテリ感があって違和感があるけど、このP790は、見た目も、実際の厚みも、最小限に抑えてある。
こんな感じの見え方。ディスタンス系とは思えないスッキリシェイプ。
前出のメーカーサイトにあるソール側からの写真よりも、実物のソール側からの見た目は、やっぱりちょっとボッテリ。
今週のコンペに持っていくなら:
タイトリストAP1は打ちやすいし、楽にボールが上がるので、全く文句なし。見た目がやや大きめのアイアンが好きな人には、小さく見えるテーラーメイドP790よりも安心感があるかも。個人的には小ぶりが好みなので、やっぱりテーラーメイドP790だなー。アイアンでの飛距離に自信が持てれば、ティーショットもムリしなくていいから、2重に良い効果が期待できそう。そーいえば、テーラーメイドTP5ボールは、特にアイアンが良く飛ぶから(記事は
こちら)、スコアアップには最強の組合せになるぞ。
試打後記:
ゴルフクラブは進化し続けているとはいえ、今回のテーラーメイドP790の打ちやすさ、飛距離、ブレにくさは、かなりスゲー。以前にピンG400アイアンとテーラーメイドM2アイアンを比較したけど(記事は
こちら)、ピンG400の正確性とテーラーメイドM2アイアンの飛距離を兼ね備えてる。前述の通り、打感も、純粋フォージドに近い柔らかさと気持ちよさがある。このDNAを持っている長兄のマッスルバックも打ってみなくちゃなぁ。
気になったら 価格チェック:
カックイイし、飛ぶし、正確だし。ゴルフ場で注目度アップ、間違いない!


PS
ダンゴも3兄弟・・・などと、時代オクレの事は書きたくなかった・・・。(フォーリーブスよりは、はるかに最新だけど)
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