たまに日本に仕事で行くけど(本ブログはカナダから発信中!)、最近、日本人との仕事に妙な緊張感を覚える。ジャケット着てないと何か浮いちゃうし、カバンもバックパックじゃ如何にもカナダから来ましたーっぽいし、昔からあることとは言え、ミーティングの着席場所とか、名刺の渡し方とか、お辞儀の角度や、頭下げてる時間なんかも気を使わなくちゃいけないから、なーんか無駄にエネルギーを使うんだよな。カナダ人を連れて行った日本でのミーティングで、待合せ8分前に到着した際に言われた「遅いですね―」は、カンゼンに英語に翻訳不可だったし・・・。なんか、ちょっと、みんな、キビシーんじゃないのー。それとも俺がリラックスし過ぎ?
日本の
ゴルフ雑誌を読んでると、レッスン記事や上達のヒントなんかの豊富さに圧倒される(ま、だから日本の
ゴルフ雑誌好きなんだけど)。これってやっぱり日本人の生真面目さというか、良い意味での厳しさと言うべきか。柔道、華道、相撲道・・・など、何でも「道」して、極めて、自らを律するという様な民族性なのかしら? 宮里道場とか、
ゴルフも日本ではすっかり「道」化してるもんな。「5分でスライスが、ドローに!」とか、「アプローチ完全ガイド」とかも、北米人には翻訳不可かも。だって、北米人と来たら、スライスは、クラブでカナリ改善されるの知ってるし、アプローチだって結構多くの人がパターやユーティリティで呆気なく寄せてくるし。ましてや、マッスルバックアイアンを
ゴルフバッグに入れてるアマチュア北米
ゴルファーなんて会ったことないし。
今回試打の
クリーブランド ランチャー HD ドライバー。久々の
クリーブランドブランド(ややこし)のドライバーということで、以前から気にはなってたけど、試打してるショップ店員から「ドローヒッターのお前向きじゃないぜ」と言われていて、
テスト、試打を躊躇していたもの。スライサー向けクラブで、"スライサーなら、スイングじゃなくて
ゴルフクラブを変えればいいじゃんの?"筆頭与力らしい。やめろっと言われても♪♪どんだけ捕まりやすいのか、やっぱりデータで確認してやるー。
スペック:
9度
シャフト:Miyazaki C. Kua 50
Sフレックス
Miyazakiシャフトのデザイン、カッチョいーなー。
ボール:
もうボロボロ。
スリクソン Zスター XV 2016年モデル
日本の
クリーブランドは、現在ではウエッジしかないみたいだけど、
スリクソンブランドとの住み分け戦略なのかな?で、日本では
ランチャーHD情報が限定的なので、簡単にクラブも紹介。メーカーウエッブサイトにある特徴は5つ。
①クラウンの後ろ側が、フェイスよりも低くなっている”HiBore"クラウンで飛距離が出る。
上の写真で、青くなっている部分ね。この凹みが”HiBore"(この場合の英語のBoreは、穴とか、凹みとか、窪みの意・・・だと思う・・・。)
②固定式(イマドキ珍しい)で、ホーゼル部分を超軽量化。この分の重量をヘッドに配分して深低重心設計。
ホントは単なるコスト抑制なんじゃないのー。
③フレックスフィンで、ヒールやトゥでのミスヒットにも強い。
④
ランチャーカップフェイスで、フェイス全体の反発係数を高めて、これまでで最も大きなスイートスポット。
⑤低く、深い重心位置で、高い許容性、高弾道、低スピンを実現。
そもそも、このドライバーの名称”
ランチャー”は、またもや昔の名前で出ていますシリーズで、昔あったドライバーの復刻名称。しかも”
HD”は”HiBore”の略称で、この”HiBore”も以前にあったドライバーの名前。つまりこれは、双葉山と羽黒山から名前をとって、北尾が双葉黒になったような、最近なら、北勝海と北の富士から名前をとって、大輝が、北勝富士になったような、メデタイような、名前負けしそうなドライバーということなのだ。
データ補足:ーやっぱり、右には行かない。これでも左に行かないように精一杯努力した数字だけど、どう頑張ってもボールは左回転になる。
ー試打クラブのロフトは9度だけど、名前負けしない高弾道。
ー最長キャリーは、232ヤード。最長トータル飛距離は、256ヤード。単なるスライサー向けじゃーないじゃん。人気メーカーの高価クラブと全く遜色のない飛距離。
ーとにかく、よく捕まるドライバー。ドロー好き(ドローヒッターとは言い切れない・・・)としては、普通の感覚で捕まえにいくと、大きく左フック。で、右に出すつもりで、おもいっきりフェイス開いたり、右プッシュ気味に振っても、右に出すのが難しい。スライサーには恩恵大。
ーMiyazaki C. Kuaシャフトのスペックは見つからないけど、とっても軽いシャフトで、全体がクセなくしなる。力強くしなるイメージはないのに、結果的にしっかり飛んでいる不思議なシャフト。
ー構えるとこんな感じ。
今週のコンペに持っていくなら:
ガチャガチャシャフトであれば、標準のMiyazaki C.Kuaシャフトを、もう少し硬いシャフトに交換して打ってみたいけど、ガチャなしの
クリーブランド ランチャー HDでは、そうもいかない。日本で話題のゼクシオXも、ガチャなしみたいだから、そっちに回帰する動きもあるのかな。ドロー好きとしては、左への不安があると、気持ちよく振れなくて欲求不満になりそ。
スライサー向け=初級者向け=性能はソコソコ、っていうイメージを持ちがちだけど、このドライバーの弾きの良さは、アスリートモデルをも凌駕するレベル。クセなくしなるMiyazaki C.Kuaとの相性も絶妙。
例えばイマドキのスピン全盛のテニス界では、誰もがスピン性能が良いラケットやガットを使ってるわけで、ウイルソンT2000でスピンが掛けられるようにならないと、試合は勝てても、真の上達じゃない!・・・とは、鬼の宗方コーチでも、きっと言わないはず。翻って、たとえ巷で人気のアスリート向けクラブでドロー回転にならなくても、自然にドロー回転になる
クリーブランドランチャー
HDみたいなクラブで、スコアアップするのが、イマドキのゴルフなんじゃないかな、特に練習量の少ないアマチュアには・・・と思わせるクラブでした。
試打後記:
クリーブランド ランチャー HDのプロモーション動画。
内容は、どのクラブでおんなじで、ぶっ飛びで、高弾道で、ミスに強くて・・・だけど、クラブよりもバックグラウンドのゴルフコースが気になってしまった。
もしかして、このビデオで出てくるゴルフコース、カナダ、BC州にある至宝ゴルフコースのトビアノじゃないかなー。谷越えだらけの、超難関コースだけど、すんげーキレイなコース。リゾート一体型で、プレー料金も高いし、バンクーバーからは、ちょっと遠いからお泊りになっちゃうけど、どのホールも絶景で溜息。ついでにボールも沢山なくして青色吐息。
トビアノ1番ホールのこんなビデオもあり、強風でヒラつくスカートじゃなくて、風景を見てね。
気になったら 価格チェック:
クラブで簡単にスライス直る上に、よく飛ぶし、Miyazakiシャフトかっちょいいし、しかも格安・・・スライサーが買わない理由な~し。
PS:
試打後にショップをうろついていると、タイトリスト
ボーケイ SM6 がセール中。人気商品の
ボーケイ ウエッジのセールは超レア。
通常、C$189.99のところ、今ならナントC$40ディスカウントのC$149.99!「おー、ちょうど52度のフェイスが使い込んでカワイソウなことになってるんだよなー」
> シャフトが軽めの50gのSだけど、Xくらいの硬さに感じる。先日中古でもう一本仕入れて、ロマロのヘッドにこのミヤザキ刺したらなかなか振りやすいクラブに仕上がった
(テス太です。)
コメントありがとうございます。地味だけど、確かに良いドライバーだったな~。最近のクラブ、特にドライバーは大インフレだから、手頃価格の中堅(?)メーカーにますます期待。
シャフト交換?アンタも好きねー。うちにもシャフト沢山転がって、ちっとだぶつき気味。先週は中古で買った2016年のテーラーメイドM2 3番フェアウエイウッドに、ドライバー用のグラファイトデザインのツアーBB6をカットして刺してみた。左に行かない安心感はあるけど、打感がビミョー。
でもロマロって、週刊パーゴルフの「千里の旅 翔の道」で主人公が使ってんのしか見たことない・・・。どんなんだろ?