分かりやすくカッコよさを追求してないのに、なんかかっちょーいーっていうのステキ。いすゞの117クーペなんか、何の変哲もなさそうなのに、そこはかとなくカッチョイイのは、さっすがジウジアーロ。ジウジアーロデザインでいえば、ロータスエスプリも小学生でも書けそうな単純なシェイプなのに、なんかカッチョ良くて、20年以上も基本デザイン変わらずに販売してたんだから、やっぱり、奇をてらわない本質って大事。
(なんでもない、いすゞ117クーペ)
(普通のロータスエスプリ。水中は走れません)
・・・だから、っていう接続詞で無理やりつなげるけど、テーラーメイドM1, M2ドライバー(記事は
こちら)なら、ゴテゴテしてない、シンプルなM2が好きだし、最新モデルのM3, M4ドライバー(記事は
こちら)なら、やっぱりゴテゴテ調整機能がない正統派のM4が気になる。
そのM4ドライバーの試打では、飛距離が伸びて、直進性も上がって、気持ちよく正当進化したのが、よくわかった。兄弟クラブのM3ドライバーが、操作性重視のM1ドライバーの後継機種として、どんなふうに進化したのかはやっぱり気になる。ショップへの入荷が遅れていたM3、ようやく手にすることができたから、M4との違いをデータで検証してみよう。
スペック:
クラブ①:テーラーメイド M4 ドライバー
9.5度
クラブ②:テーラーメイド M3 460cc ドライバー
9.5度
クラブ③:テーラーメイド M3 440ccドライバー
9.0度
シャフト①:フジクラ アトモス レッド5
フレックス S (M4ドライバーの標準シャフト)
シャフト②:三菱ケミカル テンセイ CKブルー 60
ボール:スリクソン Zスター XV 2017年モデル
データ:
(明らかなミスヒットを除く、5球平均値)
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ゴルフがないと仕事にやる気がでなーい。音楽がないと生活に彩りがなーい。
・・・結局、寝ても覚めても趣味ばかり。時間ができたら仕事しよっ。
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データ補足:ーM4ドライバーの標準シャフトは、フジクラ アトモス。M3ドライバーの標準シャフトは、三菱ケミカル テンセイ。テンセイの方が、比較的硬い。
ーこの標準シャフト設定の絶妙さが、データから垣間見える。M4ドライバー標準シャフトのフジクラ アトモスで比較すると、M3ドライバーは、トータルスピンが多くなり過ぎ、また高さも上がり過ぎとなり、飛距離を損する。でも、M3標準ドライバーの三菱ケミカル テンセイと組み合わせると、ほぼ理想的な数値に修正される。シャフト選びって、やっぱり、チョー大事ってことが、改めてわかるけど、同時に結果が如実に出て、おっそろしいなぁ。ちゃんとクラブ試打前には、ヘッドとシャフトの組み合わせも色々試してから、購入しなくちゃ。
ー最長キャリーは、意外にも、M3 440cc+フジクラ アトモスで、248ヤード。ランを含めた最長トータル飛距離も、M3 440cc+フジクラアトモスで、279ヤード・・・ってスゲーじゃん、このトータル飛距離は自己新記録。
ー440ccを使いこなすにはちょっと物足りないヘッドスピードだから、M3 440ccを選ぶなら、ロフトアップまたは、シャフトも上がりやすいものを選択すべきってことかな。
テスト時の感覚:
ー打感、打球音はM3もM4もほぼ同じだけど、M3の方が反応が敏感で、M4がやや鈍い。操作性重視とオートマチックの違いかな。
ーM3とM4では、左右への球筋もほとんど同じ。但し上下となると、意外にもM3の方が上がりやすい(同じフジクラ アトモスでの比較)。一方、M3 440ccのヘッドは、9.5度ロフトの設定がなく、9.0度となることもあり、打球は低くなるけど、極端に上がりずらいということはなし。
ーM3+三菱ケミカル テンセイと、M4+フジクラ アトモスの標準の組み合わせでは、ボール最高到達点は、ほぼ同様。やっぱり、ちゃんとヘッドにあったシャフトが標準設定になってる。
ーM3とM4の最大の違いは、スイングウエイト。M3の方が、ゴテゴテと可動ウエイトがついているために、明らかに重い。カタログ上でも、スイングウエイトは、M3がD4で、M4がD3(うー、なんか3と4の数字がアベコベで気持ち悪い)。
ーショージキに書きましょう。テーラーメイドM3を初めてショップで手にして、とにかく早く試打したくて、いきなりシミュレーターで打ちはじめて「お、M3、いーなー」と感心してたときに、ショップ店員が「M3の460ccもあるけど、打つ?」・・・えー、これって440ccだったん?っていう事実あり。普段、460ccのM2を使ってるけど、M3 440ccは、全く違和感や難しさなし。
ー並べてみると、こんな感じ。
(左から、M4、M3 460cc、M3 440cc)
元々Mシリーズは、クラウン後方の張り出しが少なく、比較的ヘッドが小さく見えるほうだから、M3 440ccヘッドも、460ccとあんまり見た目は変わらない(僕が鈍化過ぎたか?)。
今週のコンペに持っていくなら:
2016年、2017年モデルのテーラーメイドM1ドライバーとM2ドライバーは、”操作性のM1”、”直進性のM2"って結構違いが左右にハッキリ分かれてたけど、2018年モデルのM3ドライバーとM4ドライバーは、球筋、操作性、直進性、打感も以前ほどの違いは感じられなくなった。その代わりに、”硬めのシャフトにはM3”、”普通のシャフトにはM4"って、前後に違いをつけてきた。つまりはスイングスピードや、ちゃんとシャフトをしならせて走らせる技術があるかどうかだから、乱暴&シンプルに言ってしまえば、”上級者向けがM3"、”上~中級者向けがM4”となる。
打ちやすさという意味では、440ccのM3ドライバーも、460ccのM3、M4と同じ土俵に上がってくるから、選択材料としては、シャフト硬さ好み、スイングバランス好み、ヘッドのカチャカチャ好み、価格差。さらに440ccを考慮するなら、ヘッド大きさ好み、ボールの高さなどが選択材料に加わる。
キャロウエイ ローグ ドライバー(記事は
こちら)、テーラーメイド M4 ドライバーと、打つ度に欲しいドライバーが、次々かわる猫の目ゴルファーの本領を今回も思う存分発揮して、今は、堂々と440ccのM3ドライバーが欲しいー!
試打後記:
無骨な兄弟クラブのテーラーメイドM3とM4ドライバーテストだったけど、ちっちゃな妹ドライバーがイチバン出世みたいな、宮里家っぽい結果に。それに加えて今回のテストで、打感や球筋が似ている兄弟ドライバーでも、シャフトとの相性が明確にあることを実感。シロート考えの組み合わせは危険なんだな。ちゃんとデータとるなり、フィッティングした方がいいっていうことが、よくよく解ってきた。きっとアイアンのライ角調整とかも、相当大事なんだろーなー、いっかいやってみた方がいーかなー。
気になったら 価格チェック:
ちっとばかしヘッドスピードには自信あり!、というゴルファーには、飛距離も、適度な操作性も最高。
PS:
年々悪くなる視力対策として、派手なネオン色ボールを探して、Viceボールに行き着いたのが、えっと、もう去年の11月(記事は
こちら)。それから購入しようと毎日ウエッブサイトチェックしてたけど、ずーと売り切れ中。3カ月経った先月にようやく再販売となりポチれた。で、先週待ちに待ったとーちゃこ。
食感やソースとの絡み具合が、絶妙になるようにデザインされてるらしい。ちっとも美味しそうな形には見えないけど、そこはまた”ジウジアーロマジック”が詰まっているに違いない。思い立ったが吉日だ、買っちゃおっと。